転職お役立ちコラム

知っておくべき3つの『残業代』と計算方法とは!

2019年2月10日

sora
残業代にも種類があるの?

一口に残業代といっても種類があるって知っていましたか?

実は種類ごとに「割増率」は変わってくるんですよ。

残業代は3種類


毎月の貰っている「給料にも種類がある」ことはご存じでしょうか。

通常、会社の「賃金水準」を見る場合には、所定賃金というもので見ていきます。

所定賃金とは

毎月固定的に支払われるものであり「基本給」の他に例えば以下のような諸手当もこれに合まれます。

「役職手当」
「資格手当」
「技能手当」
「家族手当」
「住宅手当」

固定給ってやつですね。

一方、毎月、変動する「賃金」も存在します。その代表格が「残業手当」いわゆる「残業代」といわれるものです。

一言に「残業代」といっても、「実は3つの異なる性質」のものに分けられるんですよ。

残業代の種類

  • 時間外労働手当
  • 休日労働手当
  • 深夜労働手当

これらは、3つとも法的に「割増」が必要となるものです。

時間外労働手当


普通の時間外労働手当というのは、「1日8時間・週40時間の法定時間を超えたときに割増率を掛けて算定した額」としなければいけません。

通常の時間給に「1.2~1.5倍」かけるのが主流でしょうか。

ただし割増率を掛けるのはあくまでも法定時間を超えた場合ですので、「例えば1日の所定労働時間が7時間の会社であれば、1時間の残業をしたとしても割増率を掛ける必要はありません。」

こうした場合の残業を「法内残業」といいます。

割増率は、あくまでも「1日8時間を超えた部分に適用される」ことになりますね。

うれしいことに会社によっては、計算の煩雑さを回避するために「法内残業も合めて割増率を掛けて計算する」ところもあります。

ただし、そうした会社は「支払い能力的に余裕のあるから行える」ことです。

法定時間を超えた場合の割増率ですが、原則では25%(以上)増し。

「月間で法定時間超過の残業時間が60時間を超えた」ときに割増率は50%増し。

ただし、中小企業には猶予措置があります。

休日労働手当


休日労働手当は、「法定休日に出勤した場合に支払われる手当です。」

法定休日は「週1日は休日としなければならない」というところの、その1日を指します。

多くの会社では、日曜日を「法定休日」としているのではないでしょうか。

この法定休日に出勤した場合、割増率は普通の時間外労働よりも「重みがある」ということで35%(以上)と高めの設定になってきます。

このように割増率が異なることから、「給与項目も別設定」となっているんですよ。

深夜労働手当


さらに深夜労働手当については、「時間外労働手当」や「休日労働手当」とはまた別に計算されることになります。

法律では、深夜労働時間枠を「午後10時から午前5時まで」としており、この間に残業をさせた場合「割増率を加算」をすることが求められるんですよ。

よく「夜10時以降の残業は気を付けること」と言われたことありますよね。

それは割増率と関係があるからです。その場合「割増率は25%(以上)になります。」

したがって、例えば「1日の所定労働時間8時間」で終業時刻が18時の場合に、残業を深夜の0時までしたとすると。

「18時から22時までは通常賃金の25%(以上)増しとなり」

「さらに22時から深夜の0時までの2時間については、時間外労働手当としての25%(以上)に加えて、深夜労働手当としての25%(以上)が加算」され、「結果としてはなんと50%(以上)」の割増率ということになるんですよ!

今は「働き方改革」も相まって残業についてかなり厳しくなってきました。

とにかく緊急の場合を除けば、「夜10以降まで残業する」ってこともなくなりましたね。

もちろん

「残業時間が多い」
「毎日のように遅くまで残業されられる」

なんて状況はブラック企業の特徴です。

「残業しないと帰れない雰囲気」なんてとこも居ごこちは悪いですよね。

残業代の計算の仕方は?


sora
実際の残業代の計算の仕方は?

残業計算をする上で、「割増率を何に掛けるか」つまり「算定ベースがいくらなのか」ということが重要。

時給者であれば「時給単価に割増率を掛ければよい」ので問題ありませんが、月給者の場合はそうはいきません。

就職活動を終えて入社される場合、多くの場合「月給」ですよね。

その場合には多くの会社では次のような計算方法を採っています。

月給額の場合、何らかの手段で「時間単価換算」をしなければなりません。

その場合、まず「年間の所定総労働時間」を算定します。

例えば、1日の所定労働時間が「8時間」で、1年間に「休日数が125日」とすると、年間の「所定総労働時間は8時間× (365日―125日)=1920時間」となります。

この「1920時間」を12ヶ月で割ったところの「160時間」が「lヶ月平均所定労働時間」ということになります。

したがって、もし1ケ月の給与額が24万円だとすると、1時間単価は24万円÷ 160時間で「1500円。」

ここで初めて「割増率の算定ベース」が算出できてきます。

普通の時間外労働であれば「1500円×1.25=1875円」が1時間当たりの手当額休日労働であれば「1500円×1.35=2025円」が1時間当たりの手当額ということで算出できます。

ところで計算をする上で利用する「lヶ月の給与額」ですが、これはどのようなものまで含まれると思いますか。

結論からいうと、基本給の他は「仕事に関連のある手当項目までを合めます。」

その他の「家族手当」や「住宅手当」など「生活関連の手当」については、この算定ベースからは除外するというのが法律の定めとなっています。

年間の休日数が多いと残業代が高くなる?


「年間休日数」が残業代の大きな要素となってきます。

年間休日数が多いところは、「残業代が高くなります。」

前述の計算例で確認してみましょう。

ここでは年間休日数は「125日」の設定でしたが、もしこれを「130日」にしたら時間単価はどうなるでしょうか。

8時間× (365日-130日)÷ 12ヶ月=156.66(lヶ月平均労働)

時間24万円÷ 156.66時間≒ 1532円

「休日数125日のとき時間単価は1500円」だったものが、「休日数が130日だと1532円」に増加します。

結果として残業手当も増加することになります。

これは素晴らしいです!

「年間休日数」も「重要な労働条件」のひとつですので、これが少ないということは嫌ですよね。

単に「休みが少なくて大変だ」ということ以外で、このように「残業手当の額にもマイナス」の影響を及ぼすことから、ダブルでダメージを受けることになってしまうのです。

ただ、この休日数は「就活ナビ」や「求人票」などでも具体的な日数が記載されている場合と、「所定休日:土日祝日」というような表記に留まる場合がありますので「具体的な数値がない場合」には正確にとらえられないですね。

「口コミ」や「できることなら実際に働いている人たち」から声を聴いて情報を収集しておきましょう!

生活手当の額が大きいところは危険信号


ちなみに、年間休日数が「125日」や「130日」という数字を使っていますが、一般的には、これはかなり高い水準なんですね。

大手企業でも「120日程度」のところが多いです。

また「中小企業では105日」というところが意外とありますね。

なぜ105日かというと根拠があります。

1日の所定労働時間は法定内に収めなければならないので、「MAXで8時間。」

一方、「週労働時間は40時間が上限」ですので、これを年間に置き換えると「40時間×365日/7日≒ 2085.7時間」が上限です。

これを8時間で割ると「260.7日」が「1日の労働時間を8時間」とした場合に年間で労働させられる日数になります。

逆に休日は「104.3日」で、切り上げて「105日」になりますね。

104日だと法定を満たさなくなってしまいます。

もうひとつ、残業の算定ベースには、「仕事関連手当」は合めなければならないが「生活関連の手当を合める必要がありません。」

これを逆手に取ることがあります。

つまり、「基本給の額を減らして、住宅手当や家族手当を不当に膨らませる」というケース。

こうすると「残業単価を下げられる」ので「経営にとっては有利」なことになりますが、これは確実に「ブラック企業的」なやり口です。

「残業代が低い」
「最悪は残業代がでない」

などが考えられます。

もちろん、正当な理由で「家族手当」や「住宅手当」がたくさんつくような場合はこれには当たりませんが、「無意味に生活関連の手当額を大きくしているような会社」は要注意です。

まとめ

会社員だと毎月固定で入ってくる賃金にも種類があります。

「時間外労働手当」「休日労働手当」「深夜労働手当」の3つ。

計算上「所定休日が多くなれば多くなるほど残業手当が増えていきます。」

逆に休日数が少なければ、休みがとれないだけでなく残業手当も下がってしまいますので注意。

住宅手当や家族手当など生活に関わる手当は残業の基礎計算に含める必要がありませんで、基本給を減らして生活関連の手当を増やすやり口ができます。

「無意味に生活関連の手当が大きい会社」は「ブラックの可能性」があるので注意しましょう!

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IT系6年目・リーダーで手取り18万、ボーナス12万だった元社畜戦士。ライターの「作栄はる」と申します。そのときの経験を交えて、「仕事の悩み」などを分かりやすくご紹介していきます。よろしくお願いします!

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