これからIT業界に就職・転職しようとしている方、現在IT業界で働いている方も

どんなプログラミング言語が使用されているの?
と疑問ではないでしょうか。
転職サービスを運営しているビズリーチが、プログラム言語別年収ランキング(2017)を発表していますので紹介していこうと思います。
あくまで言語別のランキングとなっています。
年収別プログラミング言語
現在プログラミング言語は200種類以上あるといわれています。
そのような中でプログラミング言語別の年収ランキングは下記のようになりました。

1位のScalaと10位のPHPだと約104万円も差があることになりますね!
年間104万円差があるということは月間で約8万も差があることになります。
これはとても大きな差ですね。
※()の日本語訳は凡例です。
Scala(スカラ)

言語別の年収を調査しているなかで3年連続1位という記事を見かけるほど注目されている言語です。
オブジェクト指向言語と関数型言語を組み合わせたもので、TwitterやChatworkでも使用されていることから需要の高さがうかがえます。
Javaの仮想マシン上で動作します。
ライブラリが充実しているのでJavaよりも簡単に扱うことができます。
Javaを扱ったことがあるかたは入りやすいのではないでしょうか。
Python(パイソン)

今もっとも注目されている人工知能「AI」開発で用いられている言語ですね。
流行りでいうとAmazon Echo や Google Homeなどでしょうか。
話かけるだけで電気をつけてくれたりLINEを返してくれたりするやつですね。
そんな人工知能開発に用いられているため年収も高めになっています。
Pythonは汎用のプログラミング言語と言われていてとても簡単に少ないコード量で書くことができます。
関数やライブラリが充実しているので、今ある命令を組み合わせるだけでパズルのように組んでいくことが可能です。
Scalaとの平均年収差は25万円でした。
Kotlin(コトリン)

Java、Ruby、Pythonなどの開発環境を開発してきたジェットブレインズ社が開発したとされていてその経験とJavaをもっと簡潔に使用できないかという理念のもと作成されています。
Android開発に用いられるようになり注目されてきました。
2017年のスマートフォン世界出荷数は14億6200万台とも言われており、上位の市場はiphoneですがAndroidの需要が高いのもうかがえます。
Scalaとの平均年収差は49万円でした。
Swift(スウィフト)

Appleが開発した言語で、AppleのIOS、MACOS上で動作する言語です。
従来のAppleOS上で動作するObjective-CやObjective-C++をもとに作成されています。
ipadやiphoneアプリ開発に用いられていています。
Kotlinでも書きましたが今やスマホ市場はiphoneが上位なので、息が長く用いられていく言語だと思います。
オープンソースなので、開発者の手によってどんどん進化していくでしょう。
MacPCをお持ちのかたは統合開発環境のXcodeをダウンロードして学習できます。
Scalaとの平均年収差は64万円でした。
Ruby(ルビー)

Swiftと同年収なのがRubyです。
日本人エンジニアまつもとゆきひろ氏によって開発されたオブジェクト指向スクリプト言語です。
シンプルさと可読性の良さをコンセプトに開発されており、コンパイラが不要なため手軽に扱うことができます。
主に動的なWebサイトを開発する際に用いられ、クックパッド・食べログなどもRubyで開発されています。
C言語で作成されているためC言語を知っているかたは扱いやすいと思います。
Scalaとの平均年収差は64万円でした。
Java(ジャバ)

IT関係を目指しているかたは聞いたことがあるのではないでしょうか。
oracle社が開発したオブジェクト指向プログラミングのJavaです。
JavaVMという環境で動作するため、OSに依存せず動作することができます。
そのような特徴から急速に広がりを見せました。
ランキング上位のScala、KotlinがJavaをベースに開発されたことがわかるようにWeb開発から、組み込みシステムまで幅広く使用されています。
Javaエンジニアには求人が多くありますので、これから何か使えるようになりたいという方はJavaから入ってみてはどうでしょうか。
今や関連した書籍やWebサイトが数多く存在しますので、わからないことがあってもググればやりたいことがヒットします。
調べやすいというのも言語を選ぶうえで重要なポイントです。
まずJavaで開発を学んでからScalaにうつるというのもありではないでしょうか。
Scalaとの平均年収差は74万円でした。
Perl(パール)

UNIX環境で発展してきたこともあってUNIXやLinuxには標準で導入されています。
テキスト処理に強いため、シェルよりも高速で処理ができる、Perlが導入されていればそのまま移行できるといった特徴から多くの人に使用されてきました。
Webページのカウンタや掲示板など入力したらレスポンスが帰ってくる処理に使用されています。
動的なページが必要になってきたため、人気が高まったようです。Amazonやはてなのサービスでも使用されています。
自由に記述できるために、プログラマーによって質がバラバラになってしまうこともあります。
Scalaとの平均年収差は75万円でした。
C言語(シー言語)

ここに挙げているもの以外でも様々な言語の基礎となっている言語です。
もっともコンピューター言語に近いため高級言語を学んでいた人にとっては扱いにくいかもしれません。
逆にC言語の要領がわかればほかの言語に応用できるともいえます。
そのため習得が難しいと言われています。
電化製品などの組み込みで使用されることが多く、そのほかにもブラウザのChromeやSafari、OSだとLinuxもC言語で組まれているようです。
Webやアプリといったものよりコンピューターに近いところで使用される言語です。
Scalaとの平均年収差は75万円でした。
JavaScript(ジャバスクリプト)

Javaとは別の言語です。
主にHTMLに組み合わせて使用されるもので、Webページに動きを付ける際に使用します。
よくあるのが、横に流れる広告やクリックすると蛇腹状にページが開くもの、チェックボックスを一括でチェックするボタンなどです。
またJavaScriptをより簡潔に書くためにjQueryというものもあります。
JavaScriptのライブラリと言われますがあらかじめ動きが決まったパーツと覚えてもらえば大丈夫です。
jQueryを使用することでコードをより少なく書くことができます。
Scalaとの平均年収差は90万円でした。
PHP(ピーエイチピー)

PHPもJavascriptと同じWebサイトに動きを加えるもので、HTMLに埋め込んで使用するものです。
Javascriptと何が違うかというと、動いている場所がちがうのですが、JavascriptはクライアントサイドPHPはサーバー再度で動いて結果を返しています。
ここら辺の説明はややこしくなってしまうため省略します。
PHPを用いるとお問い合わせフォームや、ホテルなどの予約システムが簡単に作成できます。
ぐるなびや楽天などもPHPで作成されているようです。
先に書きましたがScalaとの平均年収差は104万円でした。
まとめ
ScalaとKotlinはJavaをベースに作成されています。
また平均年収では下の方にありますが、JavaとPHPだけが年収2000万円に到していることをみると、大規模開発に用いられる言語だということがわかります。
また現在動いてるシステムはランキングの下位の言語で動いています。
それだけ世の中に浸透しています。逆にScalaとPythonは技術者がいないので単価が高くなります。

って人はJavaから初めてみてはどうでしょうか。
求人が多くあるし、Webにサンプルが多く、さらにC言語のように習得が難しいものでもありません。

とにかく年収が多いの!
という方にはPythonがおすすめです。
おわりに
プログラミング言語は多種ありますが、ベースの考え方は同じです。
書き方は同じなので一つの言語を覚えれば、ほかの言語も使用できるようになります。
ひとつやっていれば200の言語を扱えるといってもいいですね。
言語ごとに方言はありますが、基本的に処理の繰り返しと条件の分岐しかありません。
IT業界は次々と言語を覚えなければいけないから大変そうとおもわれるかもしれませんがなにかひとつ言語が扱えればあとは応用でいけます。
まず関連資料が多いランキングの下位の言語を覚えて、その後上位の仕事につくとスムーズにシフトできると思います。
もちろんScalaやPythonから入っても大丈夫です。