
今回は忙しくないイメージで根強い人気がある社内SEについて、本当に楽なのかメリットとデメリットをそれぞれ調べてみました。
ポイント
職場の移動がないから、ワークライフバランスを整えたい方にオススメ。
社内SEのメリット
こちらが実際に社内SEの方々から聞いたメリットになります。
社内SEのメリット
- 勤務先が変わらない
- 納期がない、あいまい
- 社内にいるため評価されやすい
- 自然とマネジメント能力が身に付く
勤務先が変わらない
エンジニアが仕事をする場所は主に社内で仕事するか、客先常駐でつねに外にいるかの2択です。
客先常駐だと常駐先によって現場が変わります。
3か月契約などの短い契約だと常に現場が変わるなんてこともよくあります。
私も客先常駐で常に現場がころころと変わっていました。
現場が異動するたびに環境が変わるので、現場ごとの設備やルールを新たに覚えなきゃいけないんですよね。
現場が変わるたびに引っ越すわけにはいかないので通勤時間も変わってしまいます。
ころころと現場が変わるのでそのたんびに定期を買い直すのがめんどうでした。


その点、社内SEだと勤務地が変わることがないため慣れた環境で働くことができるんですよ。
もちろん通勤時間も変わりません。
あまり環境を変えたくない人にとっては社内SEのほうがいいかもです。
それと契約が終わるたびに次の仕事の心配をしなくてもよくなります。
次の仕事までのアイドリング期間って結構不安になるんですよね。
なにより現場が変わるたびに人間関係などを含めオフィス環境はギャンブル性が高いです。
極端な例ではひとフロアに何百人といるのにトイレが1個しかないなんてことも。
環境の変化を心配をせずに働けるのがメリットになります。
納期がない、あいまい

社内SEの主な仕事は社内システムの開発やインフラの整備です。
システム開発ではありますが社内で使用するため納期があいまいになりやすいんです。
一応納期はもうけますが過ぎてもいくらでも調整が可能です。
お客様がいて納期の延長をお願いするときは、現在の進捗と遅延している原因。
その改善方法などこと細かに報告した後さらに、何日伸ばして頂けるか交渉しなければいけませんよね。
説明はしたものの納期はのばせない。なんてこともしばしばあります。
しかし社内ならば納期に間に合いそうもないので、ここまで伸ばしてくださいと相談するだけで納期を伸ばすことができるんですね。
納期に厳しいところもありますが、お客様に説明するよりは社内相手なので断然納期を伸ばしやすいのは想像しやすいと思います。
エンジニアにとって納期が一番のストレスになりますので、この納期があいまいなことで心配事が減りワークライフバランスが保ちやすくなるんです。
社内にいるため評価されやすい
社内で仕事をしているので自分のやっている仕事が上司の目につきやすくなり評価がされやすくなります。
単純に人間の心理として近くにいて一緒に仕事している人を評価したくなりますよね。
客先常駐だといくら報告されたところで実際の作業や結果がどうしても見えづらくなってしまいます。

また社内SEの場合、システムに詳しいというので社内の何でも屋になることが多いです。
他のひとから任された仕事や上司から任された仕事を消化していく様を見てよく仕事をしているなと
評価が良くなるというわけです。
システム会社といってもみんながみんなシステムに強いわけではないですよね。
そこでIT関係が強い人がいると頼られる存在になるためほかの人より目立つ存在になります。
当然給料も上がるし、急いでやる仕事も少ないので定時に帰れると好評なんですね。
マネジメント能力が身に付く
自分の会社で開発を進めることもありますが、社内の開発案件でも外注することが多くなります。
社内の人間を使うより外注したほうがコストを下げることができるんですね。
外注するということはパートナーさんと一緒に開発を進めていきます。
そのためプログラマーというよりは管理の仕事になりやすくチームのマネジメント能力が自然につきます。
私が関わった現場では開発はパートナーさんにまかせっきりで、自分たちは開発環境すら知らないみたいなところもありました。
もちろん自分で開発を進めている人もいましたけどね。
外注にしろパートナーさんにしろ最低でも進捗の管理や労働時間の管理、勤務表の管理は必ず必要になります。
所属会社さんとの話し合いもありますし、場合によっては有給届なども管理しなければいけないこともあるんですよ。
そのためガリガリ開発するというよりはどうしても仕事がマネージメントよりになります。

社内SEのデメリット
安定して働けるし、評価もされやすいといいことが多い社内SEですが、デメリットもあります。
社内SEのデメリット
- 技術面のスキルアップが難しい
- 社内トラブルの処理を任される
- 最初に配属された職場の環境に左右される
- メインの業務が保守・運用になりがち
技術面のスキルアップが難しい
社内SEの業務は開発というより管理がメインの仕事になりますので、現場に出て開発をしている人とは求められているスキルが違ってきます。
業務も外注にまかせることになるので直接的に技術を使ってなにかすることが少なくなりがち。
そのため技術という面ではスキルダウンなんですね。
もしパートナーさんと仕事を進めるのならば、まったく中身を知らないよりは少しでもロジックを知っていると信頼度が段違いになります。
外注するにしてもシステムの理解をしておくといいですね。
社内トラブルの処理を任される
社内のITリテラシーが低いと社内の何でも屋になりがち。
IT関連のことはすべてこちらに質問されてしまうようになります。
それこそUSBの仕様についてやWindows Updateなどヘルプデスクみたいな扱いですね。
自分が担当していない業務や外注のシステムのことなど問い合わせは見境なく降ってきます。
問題を解決するのが好きな人にはいいですが、自分の業務に集中できなくなると不満がたまりがちです。
最初に配属された職場の環境に左右される
よくも悪くも環境が変わらないのが社内SEの特徴です。
そのため入社した環境が良ければいいのですがもし環境が悪かった場合仕事を辞めることになります。

上司のパワハラがひどい。残業したのに残業代が出ないなど言わゆるブラック企業の場合
毎日出社するわけですからそんな環境で働きたくないと思うのが当然です。
転職して社内SEになりたい場合は、転職先の会社の風土や一緒に働く人たちがどういった人達なのかに注目してください。
今は転職エージェントで社内調査を行っているところが増えているのでぜひ活用しましょう。
メインの業務が保守・運用になりがち
社内SEは基本管理業務になりがちです。
もちろん社内の開発業務にかかわることもありますが。
そのため業務としては社内システムの保守や外注に出していた案件の管理になるんですね。
仕事内容がクリエイトするよりはマネージメントになります。
緊急性の高いエラーなどが発生した場合つきっきりになって遅くまで帰れないということもありますが、基本的には手が空いています。
仕事があるが急がなくてもいい、小一時間で終わるものが多いといったところでしょうか。
そもそもそんな業務が行えないような緊急的な問い合わせが頻繁に発生するシステム使えないですよね。
問い合わせがなければその分暇になってしまうのですが、せかせかと仕事をしたくないひとには向いています。
また保守の仕事はお客様との間に立つことです。
そのため社内SEにはある程度のコミュニケーション能力も必要となってきます。

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社内SEに向いている人って?
結論から言うと『安定した仕事を好む人』です。
現場でバリバリ開発をしてクリエイティブな仕事を好む人は、社内SEのメリットは少ないです。
バリバリ開発をしたいひとは、「フリーランス」や「派遣・常駐」としてSEをするのがおすすめです。
常に新しいことへ挑戦して、スキルアップを目指すことが良いですね。
まとめ
社内SEの業務は急ぎでない場合が多いです。
定時で帰れたり職場の移動がないことからワークライフバランスを非常に整えやすいですね。
しかしスキルアップには向いていないのでエンジニアリングしたい方には向きません。
管理の仕事やお客様との調整などマネジメントに興味がある方に向いています。
「時間に急かされて働きたくない」
「ゆったり働きたい」
「残業100時間超が当たり前で、休日出社当たり前」
など、死にもの狂いで働いているひとは一度社内SEを考えてみてはいかがでしょうか。