仕事の悩みを書いている記事にはわたしの体験談を載せているのですが、ある程度たまってきたのでその中でも「あるあるかなー」と思うところを抜粋してみました。
少しでもお役に立てれば幸いです。
(※ただのグチになっているところもあるかもしれません・・・)
詳しく対処法などを知りたい方は、記事のリンクを載せていますのでそちらを参考にお願いします!
不必要な組織の多層化は悪
よく聞くブラック企業の特徴は
「残業代が出ない」
「労働条件が提示されていたものと違う」
などが挙げられますよね。
「不用意に組織を多層化」する企業にも問題があるんですよ!
実際に組織が多層化した組織にいると
※ここからは実際に私が体験したことを書いていきます。
私が前にいた会社は「典型的な不必要に組織を多層化」させていました。
会社の規模は中小で従業員は数100人といったところでしょうか。
「~補佐」「~代理」「~兼~兼~兼」などほかの会社のひとと話すときに「何て言えばわからない役職」ばかりでしたね。
もちろん「~補佐」「~まとめ役」とそのまま言っても通じません。
兼業の悪いところは身動きができなくなるところです。
リーダーだけど、ほかと兼業だから「その判断はできない」とか「私じゃない」とかその人は「仕事は倍やっているようで、実際はぶんちん化します。」
私自身も「現場のまとめ役」と呼ばれていましたが、「上にはリーダーがいて」さらに「上にまたリーダーがいて⇒部長」みたいな感じでしたね。
リーダーが現場にいなかったので「実施に現場をまとめたり、お客様への報告」はすべて私がやっていました。
しかし決定権はわたしより上にあるので判断を仰ぎにいきますが、いつもひとこと
「判断はまかせる。」
まさにポストだけあたえてなにもしていない状況です。
現場で技術的に中心的な人が辞めそうになったときも「さんざん必要なことを説明」しましたが「代わりにひとをおけばいいんでしょ?」の一点張り。
リーダーや部長に話がとおらないので、その上に説明しに行くときには「すでにその人が辞める直前でどうしようもない」なんてこともありました。
部長としてはおそらく「問題ないです。」と報告したんでしょうね。
もちろん「ちゃんとした役職」ではないので責任だけ増えて給料は1円も上がりません。手当などもありません。
こんな絶望的な状況で「身動きがとれなくなってしまったので、退職を決意しました。」
ここまでヒドイことはそうそうないと思いますが、組織が多層化するにあたって風通しが悪くなるのは間違いありません。
それは上司の考えではなく会社の考えかたなので、不満を持った時点で「従業員にはやめる」しか選択肢がないんですよね。。。
掲載記事:『組織の多層化』って?問題点を実際の体験をふまえて解説してみた!
将来は先輩たちみたいになりたい?
「会社の先輩たちを見れば、将来の自分の生活レベル」も想像することができます。
「憧れている先輩」や「こういう先輩の状態になりたい!」と言える人は会社にいますか??
年功賃金の仕組みとは
日本型人事システムの中でも一番重要な働きをしたのが「年功賃金」だったと言われています。
年功型賃金は、「年を経るごとに必ず賃金アップ」が実現していくので労働者としては安心して所属することができますよね。
「先輩たちを見れば自分の将来の生活レベル」を想像することができるので、その未来に向けて頑張ろうと
「労働意欲」
「生産性」
を高めていくことができます。
今あなたが務めている会社に「尊敬できる先輩」や「憧れの生活をしているひとはいますか?」
リーダーや役員なのに生活に困っていないでしょうか。
極端な例ですが、飲み物やお昼ご飯を我慢していませんか。
退職するまでそんな生活嫌ですよね?
今の会社にいれば「確実」にその将来が自分に降りかかってきますので、今一度周りをよーく見まわしてください。
「自分は仕事ができるからあぁはならない」と思っていても、組織なので絶対に同じ生活レベルになりますよ!
頑張って就活して入社した会社で思いいれはあると思いますが、少しでも疑問に思う節があるのであれば転職をおすすめします。
この先何十年もいることになる職場ですし、新入生の就活より「中途の採用」のほうが断然「内定」がきまるのは早いですよ!
会社の支払い能力が何よりも大事です
当たり前ですが、従業員の給料や保証は会社の資金から出ていますよね。
資金力が十分じゃないと
「ボーナスが出なかったり」
「あるはずの福利厚生がない」
なんてことになりますよ!
支払い能力の面
従業員に十分な支払ができる能力があるかということです。
もし支払い能力がなければ現在在職している「従業員に給料を支払うことができない」どころか、当然新しく人を雇うことができないため「新卒を採用することはできません。」
新卒採用をするといっているのは「その分の支払い能力がある」ことが前提となりますので、給料の水準設定にはあまり影響がないのですね。
新卒を1人雇うときにかかるコストは2018年のマイナビの調査で約53.4万となっています。
内訳は求人サイトなどの広告費が約半分。
会社案内のパンフレットが数万円から。
そして会社説明会などで使用する会場代が残りとなっています。
会場代は全体で見ると1日借りると約50万以上かかるともいわれています。新社会人を1人採用するのにかなりのコストがかかることがわかりますね。
一般的には新卒を採用しようとしている時点で「支払い能力があると言えます。」
しかし会社によっては、従業員の給料が安いために毎年新卒をとり続けることができている会社もあります。
その時は5年目で手取り18万くらいでしたね。
当然ボーナスも1か月分も出たことはありません。
しばらく新人を雇っていなかった会社でこのようなことが多いです。
毎年新人をとっているか、新人をとるのをやめた年はないか会社説明会などでしっかりと確認しましょう。
掲載記事:初任給額だけで判断するのは危険!?会社を判断するポイントとは!
「年1回の昇給あり」にダマされないように!
「初任給・昇給・賃金」の水準は働くうえでとても大事な項目です。
「年一回昇給」とあってもいくらあがっていくのか分かりませんよね?
実は年1000円かも??
「就職四季報・ハローワーク・転職エージェント・口コミサイト」などを駆使して事前に情報を集めることが大切です!
給与・ボーナス
昇給率(30歳の平均賃金/初任給)
ボーナス額
は企業の「賃金額」がどの程度なのかを見る上でとても大切な数値です。
昇給はどの程度なのか。
賃金水準。
これらはあなたとってとても重要な労働条件の一つですよね。
『就職四季報』では、これらを志望する業界内で「横展開・比較」することができます。
その「賃金水準」がどのくらいなのかについてある程度客観的に捉えることができるんですね。
求人票の中には「年1度昇給あり」とだけ書かれていることがあります。
単純に考えれば、企業にいるだけで給料が増えるというわけですがいくら増えるかはわかりません。
私が前にいた会社では昇給が年1000円ぐらいでした。
そんなバカな話あるハズがない!!と思いますよね。
残念ながら現実にあります。
社員にろくに給料が払えないような、財力がない中小企業の場合このようなことが現実にあります。
そのころは6年目で手取り18万ぐらいでした。
「毎年、新入社員を何十人も雇っているから」
「3年以内の離職率が低いから大丈夫」
ではないんですね。
そのような会社は会社の力となる、中間層とくに30代・40代がどんどん抜けて新人と役員だけになっていることがあります。
長く続いている会社で平均年齢が偏っている場合「要注意」です。
離職率と平均年齢で見ることが大事です。
そのような会社では身もこころもボロボロになってしまうので、早めに見切りをつけることが大切です。自分のこころと体を第一に考えてください。
掲載記事:『就職四季報』と『ハローワーク』を利用するメリットとは?
有休とれていますか?
有休を使うように制度ができましたが、まだまだ日本の企業の有休消化率は低いようです。
「そもそも有休を使えない」
なんて職場は問題ありかもしれませんよ!
有給休暇の取得率はどのくらい?
厚生労働省の調査によると年次有給休暇取得率は「48.8%」(平成26年度)と、実は「付与日数の半分も取得できていない状態。」
さらに民間の調査数値ですともっと低く、例えばロイター社の有休取得率各国比較(平成22年調査)では、 トップのフランスが「89%」であるのに対して、 日本は最下位で「33%」でした。
日本では取得率が「70~80%」あれば優良企業といえるかもしれませんね。
労働者の意識も問題で、チームワークで仕事をこなす日本の現場では「どうしても周囲に迷惑をかけたくない」という空気感が漂っており「取得率が低くなってしまう」ことがあります。
しかしこれは経営者側の問題でもあり、会社側がしっかり対策をしなければいけない問題で会社側が対策を講じているところは「有給取得率が高くなっています。」
特に中小企業に多いのですが、そのような会社は「体力と資金力が不足している状態」になっていることが多いです。
余力がないから休みを多くだせないんですね。
大企業でなくとも「夏休み」くらいは規定されているはずなんです。
そのような余力がない会社は有休制度だけでなく、保障制度そのものが弱いのでよく労働条件を確認して決めましょう。
後から普通の会社ならあるのに「あれがない。これがない。」なんてことになりかねませんよ。
わたしも退職するときに「残りの有休を買い取ってくれる制度がない」ことを知りました。
特にネットの求人は省略されていることが多いので、「ハローワーク」や「転職エージェント」「口コミ」まで調べてみましょう!
掲載記事:『休日』と『休暇』の違いってなあに?
退職時に有休休暇は消費するようにしよう
実は「有休の買取は義務」じゃないこと知っていました?
そのため、会社は退職時に「有休の買取」をしなくても何の罪にも問われません。
わたしのように損しないためにも、有休買取の制度があるか必ず確認しましょう!
【実体験】辞める時は有給消化を計算してスケジュールを立てよう
わたしの場合は上司が勝手に常駐先のお客様へ
と言ってしまったために「スケジュールを立てる暇」もありませんでした。
当然自分にはなんの相談もなく進められてしまっています。
そのため引継ぎもてんやわんやでしたね。
退職願いを書いているときに知ったのですが、この会社には「有給消化・買取」の制度もありません。
そのため勝手に決められたにも関わらず「有給消化」もできませんでした。
こうならないためにもまず退職時の「有給の消化・買取」は認められているのか必ず確認しましょう。
認めらていないのならば、今ある有給を消費できるスケジュールを必ず立てましょうね。
わたしの二の舞にだけはならないで下さい!
有給消化の制度はないとしても、場合によっては「ここまでは使っていい」など譲歩してくれることがあるので粘り強く交渉して下さい。
まぁこんなことめったにないとは思いますが。。。
1秒でも早く縁を切りたかったので、労基にもいかず向こうの言うことをさっさと聞いてすぐに辞めました。
掲載記事:【実体験あり】有給の買取はできるの?損をしないために知っておきたいこと。
転職したいときが転職のタイミング!
転職するには様々な理由がありますよね。
「スキルアップしたい」という前向きな理由から「人間関係がむり」「激務で心身ともに持たない!」なんて理由があります。
とくに後者のような「もう持たない!」と思ったらすぐに行動してください!
新入生の就活より、転職の方が簡単に決まりますよ!
実際に転職してみて
結論から言うと転職してよかったと思っています。
前にいた会社は一般的な中小企業で、ブラックというほどブラックではありませんでしたが「給料と制度に不満が出てきました。」
入社したての頃は右も左もわからなかったので言われたことだけやっていました。
そのときは「こんなものなんだな」と思っていました。
しかし5年目になって、入社したときと給料が変わってないことに気づいたんですね。
ボーナスも1か月分フルにもらったことはありません。
同年代の友人と比べて明らかに年収が低かったです。
(200万くらい差があったときはさすがにへこんだなー。)
その頃には客先を1人で回って、だんだんと人を増やすやり方をしていましたね。
給料的な不満は前からあったのですが、いろいろな経験をさせてくれるのでなんとか保っていた感じです。
しかし、あるときから「会社の考えに疑問」をもちはじめました。
中小企業にも関わらず「部長やリーダーがころころ変わってしまう」んですよ。
部長やリーダーが何も知らないために、そんなんで現場が持つはずがありません。
用はすべて「現場任せです。」
ひどいときには「人事担当者が開発系の部長」になりましたね。
クライアントとの関係を保たなくてはいけないのに、適当な人事異動で内部もグラグラ。
そこでだんだんと負担・不満がたまっていき、とうとう我慢ができなくなりました。
もしかしたら。こういった話はどこもあるのかもしれませんね。
企業なんて言ってしまえばどこもブラック、グレーですからね。
IT系で言えば仕事の二重三重受けなんて当たり前です。
結局は「自分の中でどう落としどころを見つけるか」ではないでしょうか。
例えば
「仕事が楽しい」
「この仲間と仕事がしたい」
「福利厚生がいい」
「リモートで仕事ができる」など。
自分の中で「やりがい」「これがいい」というのがあればその会社に残ってもいいと思います。
もちろん「月100時間残業」「残業代が支払われない」などは論外ですが。
私の場合は「会社の考え方」と合わなくなって転職しました。
何か
「これは違うな」
とか
「この考え方が嫌だな」と思ったらまずは相談してみてください。
私は直属の上司や組織図からちょっと外れているひとに相談していました。
直属の上司が話が分かるひとだったので良かったです。
「上司と話せない・・・」なんて場合はもう結論は決まってるかもしれませんね。
会社の人でもなく「家族や友人に相談してみる」のもいいですね。
真剣に相談すれば的確なアドバイスをもらえるハズです。
スキルアップのための転職ももちろんOKです。
前向きな転職は採用率があがりますからね。
一度、今いる環境から離れてみると今まで苦痛に感じていたことがバカらしくなりますよ。」
「このままずーと会社のいいなりなんだ。」
「他に行き場なんてない」と思っているかたそんなことはありませんよ。
納得して働ける場所がきっとあります。
これから長い人生ですから
「苦痛を感じていないか」
「スキルアップを望んでいないか」
ゆっくり考えてみましょう。
転職したときの経験を踏まえて、ややこしい転職の手続き関係を分かりやすくまとめたので以下もあわせてご覧ください。
掲載記事:IT未経験の方へ!『ブラック企業』を避けて『ホワイト企業』へ就職する方法
まとめ
仕事をしていると一度は
「もっといいところで働きたい」
「スキルアップしたい」
と思うことありますよね?
そんな悩みを少しでも解決できるようにまとめを作ってみました。
わたし個人の体験なので、「あるある」「ないない」等あると思いますが誰しも同じようなことは体験していると思っています。
転職するか今の会社に残るかは結局、周りが決めることではありません。
自分の中にしか答えがないものです。
「転職したい」と思ったときが「転職のタイミング」なのかも。
くれぐれも心身ともに無理はしないようにしてくださいね!