IT業界と言えば、自分のスキルアップ次第で高い収入を見込める夢のある業界ですね。
特にIT未経験の方は、「IT業界でスキルを磨きたい」「将来的には実力のあるエンジニアになりたい」と考えていませんか。
しかし、IT業界は夢のある業界であると同時に、残念ながらブラック企業が多い業界でもあるんです。
せっかくIT業界で頑張ろうと思っていても、「ブラック企業」に入社してしまうと精神的にも肉体的にも追い込まれ、最終的に病気になってしまうケースも多々あります。
このページでは、ブラック企業を避けてホワイト企業に就職するための見分け方をご紹介していきます。

こんな企業に要注意!ブラック企業の特徴とは?
ホワイト企業に就職するためには、まずは「ブラック企業」を避けることが大切です。
ブラック企業の特徴を知って避けることができれば、ホワイトとまではいかなくても少なくとも無理なく働ける会社に就職することができます。
では、

と思いますよね。
ブラック企業には、以下のような特徴がよく見られます。
ブラック企業の特徴
残業時間に上限がある
裁量労働制
「アットホーム・人材は宝・家族のような関係」といったワードが並んでいる
社員の平均年齢が未公開、または若い
離職率・有給消化率が未公開
客先常駐型である
このような特徴を持つ企業は、よく注意しましょう。
それでは、もう少し細かくブラック企業の特徴について解説していきます。
ブラック企業の特徴解説!就職したら後悔するかも
ブラック企業の特徴を、もう少し細かく見ていきましょう。
残業代が固定になっている
まず残業代が固定になっている企業に関してですが、これは残業が多くても給料が上がらない典型的な企業です。
また、基本給の低さを誤魔化すために、基本給+固定残業代で記載されている場合もあります。内訳が記載されていないときは特に注意が必要です。
残業代に上限がある企業も注意が必要なんです。
たとえば残業代の上限が30時間になっている場合、それ以上残業があっても給料が発生しません。
30時間残業しても50時間残業しても同じ給料になってしまいます。
またこのような企業はそもそも残業が多い傾向にあります。
残業が多いからこそ、上限を設定しているのです。
裁量労働制
裁量労働制に関しては、これ自体が悪いものではありません。
特にIT業界は個人の生産性が異なる、自宅で作業するケースもある、といった理由から裁量労働制が導入されています。
しかし、「プログラマーに関しては基本的に裁量労働制が禁じられています。」
設計フェーズを担当するシステムエンジニアと区別されているので、そのことは把握しておきましょう。
離職率・有給消化率が未公開
「離職率・有給消化率」が未公開の企業は問題点を隠している可能性がかなり高いので、避けた方がいいですね。
離職率が高い、有休消化率が低いということは休みが取れず激務のため人がすぐ辞めてしまうことを表しています。
最悪の場合激務のため精神的に病んでしまい、退社に追い込まれてしまった可能性もあります。
社員の平均年齢が未公開、または若い
ベンチャー企業や立ち上げ1年目の企業などは問題ありませんが、ある程度年数が経過しているのに社員の平均年齢が若い場合は注意が必要です。
社員の平均年齢が若いのは、離職率が高いことを意味します。
人が辞めるのはそれなりに、居られない理由があるのです。
「アットホーム・人材は宝・家族のような関係」といったワードが並んでいる
アットホーム・人材は宝・家族のような関係といったワードは、「経営者が社員を都合良く使うためのもの」である場合がほとんどです。
家族のような関係だから、
「人を大切に思っているからこそ仕事任せる」
といったすり替えが多いので注意が必要です。
客先常駐
最後に客先常駐に関してですが、これは自社ではなく客先に派遣されて開発を行うスタイルのことです。
システム開発している会社に直接依頼されて常駐する場合は問題ないのですが、ほとんどの場合は二重、三重に請け負い派遣が行われています。
二重以降の派遣は法律で禁止されているので、そもそもその働き方は違法です。
客先常駐だから絶対にブラック企業というわけではありませんが、違法な働かせ方をしていることは知っておいてくださいね。
ホワイト企業を見極める方法とは?
ホワイト企業を見極める方法についてですが、結論から言うと難しいです。
上述の方法でまずはブラック企業を避けることが重要ですが、条件に当てはまらないからといって「必ずホワイト企業」だというわけではありません。

ただしブラック企業の条件を避けることで、ホワイト企業に就職できる確率は高まるので、あきらめずに企業研究していきましょう。
入社前に抑えておきたいこと
ブラック企業を避ける方法や、その結果としてホワイト企業に就職できる確率が高くなるということを説明してきました。
しかし、注意点を守りさえすれば確実にホワイト企業に就職できるわけではありません。
ブラック企業もあの手この手でブラック企業だとバレないよう工夫しているので、「ホワイト企業に見せかけるためのカモフラージュ」には力を入れています。
その結果ブラック企業に捕まってしまう可能性はあるのですが、その際には「少し我慢して修行してみる、すぐに転職する」といったことも選択肢のひとつ。
ただしこれには条件があって、それは「自分のスキルアップに力を入れている」ということです。
自分が頑張ってスキルアップをしていれば、転職回数が増えてしまってもホワイト企業に入社できる可能性は高いです。
また、最終的にフリーランスになることも可能でしょう。
いつでも切り捨てて離れることができるので、会社ではなく自分のスキルや市場価値に意識を向けて磨いていくことが重要です。
実際に転職してみて
結論から言うと転職してよかったと思っています。
前にいた会社は一般的な中小企業で、ブラックというほどブラックではありませんでしたが「給料と制度に不満が出てきました。」
入社したての頃は右も左もわからなかったので言われたことだけやっていました。
そのときは「こんなものなんだな」と思っていました。
しかし5年目になって、入社したときと給料が変わってないことに気づいたんですね。
ボーナスも1か月分フルにもらったことはありません。
同年代の友人と比べて明らかに年収が低かったです。
(200万くらい差があったときはさすがにへこんだなー。)
その頃には客先を1人で回って、だんだんと人を増やすやり方をしていましたね。
給料的な不満は前からあったのですが、いろいろな経験をさせてくれるのでなんとか保っていた感じです。
しかし、あるときから「会社の考えに疑問」をもちはじめました。
中小企業にも関わらず「部長やリーダーがころころ変わってしまう」んですよ。
部長やリーダーが何も知らないために、そんなんで現場が持つはずがありません。
用はすべて「現場任せです。」
ひどいときには「人事担当者が開発系の部長」になりましたね。
クライアントとの関係を保たなくてはいけないのに、適当な人事異動で内部もグラグラ。
そこでだんだんと負担・不満がたまっていき、とうとう我慢ができなくなりました。
もしかしたら。こういった話はどこもあるのかもしれませんね。
企業なんて言ってしまえばどこもブラック、グレーですからね。
IT系で言えば仕事の二重三重受けなんて当たり前です。
結局は「自分の中でどう落としどころを見つけるか」ではないでしょうか。
例えば
「仕事が楽しい」
「この仲間と仕事がしたい」
「福利厚生がいい」
「リモートで仕事ができる」など。
自分の中で「やりがい」「これがいい」というのがあればその会社に残ってもいいと思います。
もちろん「月100時間残業」「残業代が支払われない」などは論外ですが。
私の場合は「会社の考え方」と合わなくなって転職しました。
何か
「これは違うな」
とか
「この考え方が嫌だな」と思ったらまずは相談してみてください。
私は直属の上司や組織図からちょっと外れているひとに相談していました。
直属の上司が話が分かるひとだったので良かったです。
「上司と話せない・・・」なんて場合はもう結論は決まってるかもしれませんね。
会社の人でもなく「家族や友人に相談してみる」のもいいですね。
真剣に相談すれば的確なアドバイスをもらえるハズです。
スキルアップのための転職ももちろんOKです。
前向きな転職は採用率があがりますからね。
一度、今いる環境から離れてみると「今まで苦痛に感じていたことがバカらしくなりますよ。」
「このままずーと会社のいいなりなんだ。」
「他に行き場なんてない」と思っているかたそんなことはありませんよ。
納得して働ける場所がきっとあります。
これから長い人生ですから
「苦痛を感じていないか」
「スキルアップを望んでいないか」
ゆっくり考えてみましょう。
転職したときの経験を踏まえて、ややこしい転職の手続き関係を分かりやすくまとめたので以下もあわせてご覧ください。
まとめ
いきなりホワイト企業に入社するのは難しいです。
しかしブラック企業の特徴をとらえて、避けることはできるのであきらめず企業研究を続けていきましょう。
特に求人に「残業代が固定」「離職率・有給消化率が未公開」「アットホーム・人材は宝」などのワードが含まれているところは要注意です。
「会社のHP」や「就職四季報」などで企業の情報が十分に集まらなかったら、転職エージェントを利用してみるのもグッドです。