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『組織の多層化』って?問題点を組織図を使って解説してみた!

投稿日:2019年2月27日 更新日:

組織の命令系統はトップダウンで上から下に流れます。

しかし組織が不必要に多層化してしまうと、その情報が伝わりにくいだけでなく組織の退行をまねいているかもしれません。

組織内の風通しが悪くなる

平均年齢が高い会社の場合(特に平均40歳以上の場合)、若手が多い会社に比べて、組織のチャレンジ精神が薄くなったり、技術革新についていけなくなるなど、いろいろな障害が起きてくる可能性が高いということは事実として存在します。

その中でも一番悪質な障害は、必要以上に組織が多層化することなのです。

この問題ついて考える前に、まずは組織の基本構造とはどにのようなものなのかご説明します。

ある一定の規模の会社の組織になると、主に現場で作業をしている人の、一番下層のユニットの管理者として、リーダー(会社によっては、主任、係長、課長、グループ長、マネージャーなどさまざまな呼称で呼ばれていることがある)がいます。

そしてそれらの各リーダー陣を監督する管理職がおり、さらにそれらの管理職を束ねる管理職がいる、というように、何階層かのピラミッド構造になっているところが多いのではないでしょうか(下図参照)。

比較的大きな規模の会社であれば、例えば、部長⇒次長⇒課長⇒係長⇒リーダーというような階層になっているところが一般的ではないかと思います。

現場の決定事項は、一番下の層のユニットリーダーが現場の管理者となって、従業員に対して直接的にマネジメントをしていくわけですが、現場だけでは判断ができないような案件が出てきた場合にそこより上位の管理職に上げていき、その管理職も判断できないようであれば、さらに上位の管理職に案件を持ちあげていくという流れになってきます。

その一方、経営としての決定事項は、最上位の頭でっかちでベテランの優先管理職から下位の管理職の順に降りてきて、最後は現場のユニットに届いていきます。

この階層が多ければ多いほど、組織内の情報の流れは悪くなってしまい、風通しが悪いことになります。

あいだに入っている人が多ければ多いほど情報が伝わりづらくなることは容易に想像できますよね。「大企業病」と呼ばれる言葉があります。

大企業病とは組織が大きくなるにつれて経営者と従業員の意思疎通が不十分となり、結果として、組織内部に官僚主義、事なかれ主義、などが蔓延し、組織の非活性をもたらす現象のことですが、まさしく、この不必要な多層化が原因のひとつではないのでしょうか。

本来、組織はできるだけフラットに風通しのよいほうが、機能性が高いといわれています。

情報や意見の伝達スピードが速いですからね。ただ、多層化自体が悪いと言っているわけではなく、組織が大きくなれば、階層が多くなってしまうのは仕方のないことではあるのです。

何万人もいる会社で中間管理職が全くいないような状態は、逆にまとめ役がいないため組織運営を滞らせることにもなりかねません。

あくまで、不必要なまでの組織の多様化が問題なのです。

一般的な組織図例

多層化してしまっている組織図例

温情によって組織効率が落ちる?

問題は、意味もなく不必要に多階層化してしまっていることです。

例えば、部下が1~2名しかいないようなユニットをたくさんつくったとしたら、その分まとめ役の係長が増えることになりますよね。

そうなると自動的にその上の中間管理職の数も増えてきて、情報の流れが悪くなってしまいます。

また、~補佐、~代理、担当課長、部長代理、担当部長、副部長というように、本来のラインにはいない、“ちょい脇"のポジションをやたらと増やしていくと、最終的にどこの許可をとればいいのかわかりずらくなり、責任の所在があいまいとなってしまいます。

それどころか指示系統もどこが正当なながれなのか、下からだと一見みてわからなくなってしまうことがおきます。

代理や補佐を量産することはちょっと考えれば、非効率的だということはすぐわかることですよね。

ですが、実際のところは、こうした現象は残念ながら多くの会社で見られています。これはどうしてなのでしょうか。

それは、従業員が一定の年齢に達した場合、ポスト的にもそれ相応の処遇にしたほうがいいのではないか、やる気をなくしてしまうのではないかという経営側の思いが裏にあるからなのです。

しかしそういった意味では、こうした会社は温情的だともいえますよね。従業員のことを考えている会社だとも言えるでしょう。

しかし、このような状態を続けていれば、風通しの悪さで組織効率をどんどんと低下させていってしまいますし、例えば入社したての若い社員などにとっては大変やりづらくなってしまいます。

このような組織で仕事をしていると、多少給料がよかったとしても、意見が全然とおらない、やりたいようにできないとストレスが溜まっていき、仕事に対してやりがいを見出すといったこととは程遠い状態になりかねません。

これから力になるであろう若い社員が会社を辞めていってしまうことにもつながりますのでよくないですよね。このように平均年齢の高い会社には、このような落とし穴が隠されている可能性があるのです。

もちろん、ここまでに書いたことはあくまでも平均像です。中には、平均年齢が高い会社でも中高齢者の待遇を割り切って、むやみにポストを与えず、フラットな組織構造にしているところもあるでしょう。

もちろん本人の希望もあるでしょうから、役職に就くより一生現場にいたいなどの場合もあると思います。

そこで、確認が可能なら実際の従業員やOBにそのあたりを聞いてみましょう。このあたりは雑談的に聴いたほうがいいでしょう。

「会社の組織ってどんな風ですか? 先輩の上司はどんな役職なのですか? その事業部はどんな構造なんでしょうか」こんな感じで聴いても、いろいろ教えてくれるでしょう。

まとめ

組織が不必要に多層化してしまうと風通しの悪い組織になってしまい、結果的に組織の非活性をもたらします。

~補佐、~代理などの何をやっているのかわからないような役職が多い場合は要注意です。

会社について話を聞けるひとOBなどと話しができるのならば会社の組織ってどんな感じですか?とフランクに聞いてみましょう。

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